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不動産購入にかかる諸費用まとめ|戸建・マンション・土地の物件タイプ別の違いは?

物件購入時に見落としがちな “諸費用” について解説

戸建て・マンション・土地…

どんな物件を購入するにも、物件価格以外にかかる “諸費用” があります。一般的には、物件価格の6〜10%程度が目安とされています。ここでは、すべての物件に共通する費用と、物件タイプ別のポイントを解説します。

お金のやりくり

物件購入でかかる共通の諸費用

1. 頭金(自己資金)

住宅ローンで借りるお金とは別に、最初に現金で支払う費用です。

費用目安: 物件価格の1〜2割が一般的(例:3,000万円の物件なら300〜600万円)

お金・コスト

2. 仲介手数料

不動産会社に支払う手数料です。手数料は法律で上限が定められているので、どの不動産会社で購入しても基本的には同じになります。

費用目安: 物件価格×3% + 6万円 + 消費税(手数料に対する税金)

不動産売却の合意

3. 登記費用(登録免許税+司法書士報酬)

「この物件は私のものです」と国に登録するためには税金がかかります。これは専門的な知識が必要なので、手続きは通常司法書士が代行します。ここで司法書士に支払う報酬が必要になります。

費用目安: 税金と報酬合わせて約10〜30万円(物件の種類や価格による)

不動産の登記

4. 印紙税

売買契約書に必要な税金で、契約金額に応じて異なります。

費用目安: 数万円

5. 住宅ローン関連費用

ローン事務手数料

住宅ローンを組むためには、借入先(金融機関)に支払う手数料が必要です。

費用目安:約3〜5万円(定額型)または借入額の2.2%など(定率型)

保証料(または保証会社手数料)

返済不能時のための保証。ローン事務手数料を定率型にしている金融機関は不要なこともあります。

費用目安:借入額の2%程度(借入額が3,000万円なら約60万円)

お金の計算

6. 火災保険・地震保険

住宅ローンを組むために必須(地震保険は任意の場合も)。万が一の災害に備える保険です。

費用目安: 火災保険で約5〜15万円/地震保険で数万円(5年間契約が多い)

7. 固定資産税・都市計画税の清算金

1年分の税金を売主と日割りで分担します(引渡し日に応じて変動)。

費用目安: 数万円〜(購入物件や引き渡し時期によって異なります)

8. 引越し・新生活準備費用

家具や家電購入費用、引越し費用など不動産引き渡し後、実際に居住するための準備にかかる費用。

費用目安:数十万円〜(内容により大きく異なる)

引越し

物件タイプ別にちょっと違う!購入時に気をつけたい費用まとめ

戸建を購入する場合

  • 建物と土地、両方に登記費用がかかる
 → 登録免許税や司法書士報酬が「土地」と「建物」でそれぞれ発生します。
  • 火災保険の金額がやや高めになりやすい
 → 木造住宅は保険料が鉄筋コンクリートより高い。加えて、構造や広さによっても差が出ます。
  • 外構工事や地盤調査など別途費用がかかることもある(特に注文住宅)
 → 建売の場合は、これら費用を含んだ価格設定になっていることが多いですが、注文住宅の場合は要注意。
相模原市の景色

マンションを購入する場合

  • 月々の管理費・修繕積立金が発生
 → これは購入時の「諸費用」ではないですが、毎月かかる費用としてしっかり把握しておきましょう。
  • 駐車場あるいは駐輪場を利用する場合は契約が必要な場合あり
 → 月額制の場合がほとんどですが、車を所有している方は駐車場代を確認しておきましょう。
  • 火災保険は比較的安め
 → 鉄筋コンクリート造(RC造)が多いため、保険料が抑えられます。
マンション

諸費用を少しでも抑えたい方へ。節約ポイントと注意点まとめ

住宅ローンの諸費用は金融機関によって差がある

事務手数料や保証料などは金融機関ごとに異なります。ネット銀行は手数料が安い傾向があります。総額で数十万円の差になることもあるので、比較することが重要です。

火災保険は一括見積りで選ぶとお得に

保険料は建物構造や補償内容で変わるため、何社かプランを比較すると節約できます。長期契約(5年一括払いなど)にすると割引になることもあります。

印紙税や登記費用は軽減措置が使えることも

条件を満たせば、登録免許税や不動産取得税、印紙税に軽減制度が適用されます。

説明を受ける夫婦

住宅購入時によくある質問まとめ

Q1. 頭金っていくら必要なんですか?

A. 一般的には物件価格の10〜20%と言われていますが、最近では頭金ゼロでも購入できる住宅ローンも増えています。ただし、借入額が増える分、審査条件が厳しくなったり、月々の返済負担が増える点には注意が必要です。

Q2. 新築と中古でかかる費用は違いますか?

A. 基本的な諸費用は似ていますが、中古物件はリフォームや修繕費が必要になることもあります。古い物件は火災保険料が高くなりやすいです。

Q3. 火災保険って絶対に入らないといけない?

A. 住宅ローンを利用する場合、火災保険に加入することが条件の一つであることが一般的です。隣家からのもらい火リスクもあるので、万が一に備えるためにも加入は強くおすすめします。なお、地震保険は任意ですが、地震リスクの高い地域では加入を検討する人が多いです。

Q4. 「オーバーローン」って何ですか?

A. 住宅ローンとは別に、仲介手数料や登記費用などの諸費用も借りられるローンです(諸費用込みの住宅ローン)。ただし、金利が高めだったり審査が厳しくなりやすいです。

Q5. 諸費用っていつ支払うんですか?

A. 諸費用の多くは「契約時」「ローン実行時(引き渡し前)」に支払います。現金での用意が必要なので、タイミングを事前に確認しておくことが大切です。

まとめ:安心して購入に進むために

住宅の購入は「物件価格 + 諸費用」で成り立っています。 事前に知ることで、資金計画にゆとりと安心感が生まれます。 無理のない予算で、納得のいくマイホーム購入を目指しましょう。

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